作りたい女と食べたい女
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作りたい女と食べたい女

ゆざきさかおみ

多様性という偏見

ネタバレ
2022年12月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻とも読み終えて思ったのは淡々と読めて面白いし好きですが、これまでのジェンダーや古い概念にとらわれず偏見をなくし、自分らしく個性、多様性を認める世界へ、みたいな押し付け主張がグイグイくる感じでした。固定概念やこうであれという主張を否定しているように見えて、逆にそれ以外の人を(例えば家庭もちや、異性恋愛)否定されているように見えました。家族と過ごす時間や子どもが愛しくてたまらない、そんな人もいるんです。見てて嫌な気持ちになりました。また、多様性といいながら、表現されている多様性が割とあからさまなステレオタイプで違和感がすごい。私はジェンダーを意識したことがあまりなく女性とも男性とも経験ありますが流れながれて今は既婚で子持ちです。ゲイやバイの友人もいますが、髪が長いか短いかくらいどっちでも関係ないという考えなので、気にしたこともありませんでした。これを読むと考えろと言われて押し付けられて逆に息苦しくなりました。また、所謂摂食障害にもかかったことがありましたが、これまで誰にも言わずにきてこんな登場人物みたいに暗く考えたことなかったので、逆にすいませんて気持ちになりました。出産してから体重気にしなくなったのでクソほど太って糖尿病になったので(今は体重も減りましたが)この登場人物の大食いの女性の将来が心配です。インスリン大丈夫かなと不安です。
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