僕らにまつわるエトセトラ
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僕らにまつわるエトセトラ

九號

ストーリーメイン。

2012年7月14日
全く異なるタイプのシナリオで構成されている短編集です。
濃い絡みは無いので(※キスシーンはそれなりにあります)、ストーリー重視系の作品。

濡れ場が無くても各キャラクターの表情が色っぽい!
色気だけではなく悩みや複雑な心境時、憂いを帯びた顔など様々な表情を描くなあ…、と。
初めての作家ですが、画力もストーリー構成力も高いと感じました。

以下各シナリオ感想。

・①②話

表題作。
紹介文やサンプル版のストーリー。
負い目故に友人から離れようとする、そんな彼の気持ちが分からなくはないけど理解したくない・離れたくないと思う、不器用?とストレートな二人の話。
この話だけでも二人の関係にケリは付いてますが、後に出てくる後日談も読むと更に彼等の心情等が分かります。

・③④話

チャラ男でややヤサグレ?な主人公と、正反対の優等生二人の物語。
BL要素はありますが…ネタバレになるので内容は伏せますが、非常に複雑な二人の関係を主人公のモノローグ主体で描いてます。
友情系かな?

・⑤~⑧話

売れっ子のオヤジ作家×彼の恩師の息子。
ある理由から上京してきた息子を、主人公は仕方なく一時的に同居させるが…
ストーリー性は一番高いと思いました。
主人公と恩師父子三人の何とも言い難い関係や雰囲気が好きです。
あと6話ラストの作者の呟き漫画にウケたww

・⑨⑩話

表題作後日談。
表題作に描かれなかった一面や過去等があり、本当の自分の強さ・弱さや克服等の描写が良かった。


どれもキャラクターの心情を丁寧に追ったストーリーだと思いました。
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