この異世界で、運命と番う~獣人αは優しいケダモノ~
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この異世界で、運命と番う~獣人αは優しいケダモノ~

キサラ

普通に面白い

ネタバレ
2022年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界の王(黒豹族)×異世界のΩハルちゃんのお話ですが…オメガバースで現代な世界から異世界に召喚され、異世界の砂漠ー…総てのオアシスを統べる王様とその一族、そして精霊たちから愛し癒されるハルちゃんだけども。冒頭から「今思えば、この時が一番幸せだった」というモノローグ入る時点で幸せばかりじゃないんだというのがわかるのが、また…各国、特に5大国はそれぞれ各精霊と契約している国王がいてもれなく長寿で有るがゆえに番を娶ることで心の均衡を保つっていう設定に加え、精霊の愛し子=ハルちゃんというやっぱりな設定もあるから、コレだよね〜〜〜コレなんだろうな〜〜〜〜災いの種…っていう。現に元いた世界でΩとして薬打たれて酷い扱いを受けてた影響で発情期が来ないので、異世界一の治癒力を持つルーネ王に協力してもらって数ヶ月かけて身体を元に戻す治療するんだけど、ルーネ王がハルちゃんにかけた「ルーネ王は怖くない」術が絶対絶対ぜ〜〜〜ったいに後で響くでしょってのがわかるしフラグ…フラグが凄い……異世界きて初めての発情期(既に不意の強制発情により番済み)で無事に挿入も果たしたんだけど、4日後の王様の態度とかなんか、なんかあったの???無茶苦茶してないですよってアピールで無言になってるだけ???なんかちょっと気になる場面あったけど、これ妊娠したよな…?発情期後に眠くなるとか、もう…妊娠……妊娠しか思えない……………

と、まぁなんだろう…単話ここまで出てるのに一冊に纏まってないのはレーベルの意向があるんでしょうが、普通に…普通に面白い。天は紅い河のほとりとか五人の王とか、建国とか統治のお話が好きな方、凄く楽しめると思います。
ハルちゃん良い子すぎるんだよな…良い子過ぎて逆に心配になるし、オアシスの皆から慕われてるってのがヒシヒシ感じる上、各国から「水の精霊と契約者を絶対に敵に回すな」という認識(縛り)を口に出してるのにも関わらず「オアシスをよく思ってない者もいる」「利益を独り占めしたい者もいる」「あの2人は運命のハズなのに自分にも運命を感じた」って背後から爪楊枝でチクチクさしてくる感じを持たせるのが上手いなと思いました。
現に、ハルちゃんを拐おうとした関係者諸とも2国が干上がっちゃったって見せしめがあるのにも関わらず、チラチラ問題を耳に入れてくれるのが、ね…

長々となりましたが、面白いので是非とも読んでほしい作品です!
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