カーストヘヴン
」のレビュー

カーストヘヴン

緒川千世

これは…好き嫌い別れる

ネタバレ
2022年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何度も途中離脱しましたが、この度最後まで読了しました。
初めは人気シリーズということで試しに1巻のみ買っていたのですが、内容が内容だけに次の巻に手が伸びず…そうこうしているうちに完結記念でセール等あり、タイミングもいいかなと思って全巻揃えたものの、また1巻を読むと続きを読むのに気が向かずまた途中離脱…というのを繰り返し今回読み終えました。
しばらく振りだったのでまた1から新しい気持ちで読みましたが、なかなかしんどい内容ですよね。
レビューも賛否両論あり、私も高評価をつけるに至りませんでした。
なんと言っても、カーストゲームのルールがもう無茶苦茶だなと。集団心理の中でイジメを助長しているし、そこから学校全体そろって抜けられない悪習が染み付いている感じがもう陰気くさいし、報復の仕方も犯罪行為がゴロゴロあるし、読んでいて気持ちのいいものではありませんでしたね。
教師も、学校という教育の場でそれがまかり通っていることに何も感じないのでしょうか…
一応、全体を通してカップルとして出てきたのは6組。
新しいゲームでキングになった刈野×元キングの梓。
イケメンでプレップスの久世×元ターゲットでジャックに上がったあつむ。
転入生の仙崎×意図的にバッドボーイとなった刈野の腹違いの兄・巽。
幼馴染み同士のメッセンジャー・八鳥×ワナビー・大須賀。
写真部でギークの犬飼×テニス部のイケメン・アンジ。
生徒会でブレインの神楽×裏でゲームを操るクイーン・江乃。
ラブラブカップルもある一方で、メインCPの刈野×梓はキングとターゲットという全く異なるカースト故に刈野が梓を無理やり犯すシーンがほとんどでなんとも辛い。
このふたりになぜ愛が生まれたの?と読み終わってからも思います。
こんなくだらないカーストゲームの中でも、それぞれ青春している子もいて人間の適応力の高さも感心しました。
ラスト、代議士となった刈野とゴシップ紙のカメラマンの梓の関係は好きです!お互い憎まれ口しか叩かなくて、好きとか死んでも言わないけどちゃんと思い合ってる感じ。
でも、それまでの過程で推したいCPとはなりませんでしたね。
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