天幕のジャードゥーガル
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天幕のジャードゥーガル

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歴史好きにお勧め

ネタバレ
2022年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先にコラボマンガの『犬幕のジャードゥーガル』を読んで、ソルコクタニ妃が描かれてるらしいので買いました。陳舜臣の『チンギス・ハーンの一族』で好きだった女性なので。
主人公は星という名前だけど、むしろ地を這う者。再会は無しと作中で明言されてるムハンマドに彼女が最初感じていた反発、嫉妬、屈辱、僻み…そういう負の感情をスケールアップさせてソルコクタニ妃に向けてるのか、とも思う。
女性誌に掲載のマンガだが、グチャグチャドロドロの感情のもつれとか無くて、いい意味で昔の学習漫画みたいに俯瞰的。でも、主人公が史実のファーティマ・ハトゥンに当たるなら、グユクの治世初期くらいまでで終わることになるのでもったいない。
指先を染める化粧とか、トルイと兄たちのやり取りとか好き。今のところトルイ家は仲良しさんだが、モンケとかアリクブカとか出てくるのかな。期待。
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