薬屋経営してみたら、利益が恐ろしいことになりました~平民だからと追放された元宮廷錬金術士の物語~(コミック)
樋木ゆいち/まいか
このレビューはネタバレを含みます▼
中世ファンタジー+魔法や錬金術は、王道の組み合わせの一つなので、設定を作り込まないと、逆に軽く感じられてしまうと思います。
第一王子のお気に入りで、国家に莫大な利益をもたらしている錬金術師の主人公を、平民嫌いの第二王子が解雇する場面から話が始まりますが、背景が何もないので、第二王子が癇癪を起こしたジャイアンに見えました。
解雇されて途方に暮れる主人公ですが、親切な宿屋の主人が、ピカピカの仕事場を提供してくれます(笑)
錬金の材料も、直ぐに主人公の所在を突き止めた第一王子が、謝罪として、店付きで山盛り送って来ます(苦笑)
平民嫌いで、第一王子でも直ぐには解雇を撤回出来ない程の根回しをした第二王子が、錬金のノルマを達成出来ず、代わりの平民錬金術師に頭を下げ、自分が連れて来た下級貴族からは軽んじられ、侍従にすら馬鹿にされるのでは、王子どころか特別養護学級の生徒にしか見えません。
敵キャラクターに知性や魅力が無い為、相対的に、主人公や味方の魅力も損なわれていると感じました。
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