このレビューはネタバレを含みます▼
アパレル社長•春子さんの長男で重度のおじフェチの伊月は､たまたま蜂の巣の撤去にやって来た便利屋のおじさん•松田鉄晴にロックオンします｡伊月は鉄晴がはずみで壊してしまったヴェネチアングラスの花瓶を､これ幸いと弁償と称してほっぺにチューやデートをお金に換算して約束を取り付けてゆきます｡46歳独身のおじさんは､おじカワの必須条件ノンケのドジっ子属性や天然素材など充実の内容で､フリーターでぶらぶらしていた伊月は一緒に行動するうちにどんどんハマってゆきます｡草野球の助っ人として伊月はおじさんのチームに入って見事に勝ち､その打ち上げ後についに念願を果たすのですが､自分だけが勝手に両想いだと思い込んでいたことに気がつくのでした｡どことなくうらぶれていて､無精髭にスネ毛､ランニングに縦縞トランクスという見事なおじさんの中の人は､少し草臥れてはいるけれど真面目で生き方か不器用な可愛いひとです｡作者さまならではの味のあるおじさんをじっくりと楽しんで下さい｡
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