このレビューはネタバレを含みます▼
初作家さん。
積本で長い間読まずにいたのですが、
読み始めてみれば止まらない……なかなかに好みの作品でした♡
タイトルがMモツA悪魔D男子K高校生とのこと……
とりあえず、笑った!どんなセンスしてんのンww
グロさがあるのですが、絵柄が(特徴的ではあるにしろ)とにかく美しくて、悪魔キャラ達も皆濃ゆくマニアックな魔界設定とBLのコラボレーションが非常に素晴らしい作品!もっと評価されていいのでは。創作モノであると、頭だけでなく心でも理解して読める方には響くはず。
主人公のマコトは悪魔召喚の儀にて大公爵Jを呼び出すことに成功。異常性癖のマコトは人間としての生活は窮屈だったため、Jと命の契約を結び、悪魔として生まれ変わることに……
え?悪魔?えぇぇ〜?!
って一瞬なるかもですけど、否!
グロは薄目でしばらく読んでみて下さいな……
実は、めっちゃポップだし、面白いですよ。
特に1巻のさわりは爆笑場面が多々あります。
Jがとにかく魅力的でマコトを振り回します。最高です。
エリンギから着想を得たビジュアルでちょっといい人、堕天娼やバリタチでマコトの脱処女相手のフィヨルド…
単純に、読んでいて楽しいキャラが沢山♡
魔界の決まりごとで自分より格上の悪魔の名前は呼べない。
だから頭文字で読んでいる世界観。
娼館で働かされ、Jに憧れ振り回される中で愛憎渦巻くマコトは、Jの思惑通り、自分自身がJより格上の悪魔になり、Jを消滅させたいと夢見るようになる。
ん〜〜〜先が読めていく展開ではあるものの、
マコトとJの愛憎渦巻く関係が甘美で凄く良いんです。
Jの凄さを目の当たりにし、より夢を強く望むようになるマコト。Jにとっての唯一で特別な最後の悪魔になりたい。
ん〜〜〜いいじゃない♡
Jの過去を知っていくなかで美しくて怖い化け物Jが、いかに美しくて哀しい悪魔なのかが分かり、また1巻から読み返すという楽しいループに堕ちます。
3巻の終わり方がとても好きでした……
Jの孤独をマコトだけが分かるようになり、Jの唯一で特別になれたマコト。そして、延々と繰り返される愛憎渦巻く悪魔の世界。
不思議でマニアックな世界観。
悪魔の美しさと哀しさがしっかり描かれた作品です♡
作家さんの獣カン作品がR-40 BLのアンソロジーに収録されてて明日まで割引中。結構否レビュー多いですが、良かったッスよ?!アンソロジー自体も良きでした!