ラピスラズリの約束(合本版)
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ラピスラズリの約束(合本版)

三七十

救い、救われ。愛し、愛され。

ネタバレ
2022年12月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表紙、立読みから真理の傷が痛々しくて、ずっと読んでいないままだったのですが…めちゃくちゃ良かったです。泣きました。この自分を痛めつけて笑っている真理を、ベッドの上で正座してる草鹿が救うだけでなく、草鹿の方も真理に救われるというのが良いです。そして二人で前を向いて踏み出していくという、冒頭からは想像もできないハッピーエンド。(いや、逆に想像どおりなのかも…?)なお「真理」は源氏名ですが、この名前にも女装をしているのにもワケがあります。とても大事な…。レビューはネタバレも含めて「真理」で書きますね。
●幼い頃、母親から暴力を受けていた真理。女の格好をすると、母にそっくり。だから母の名前を名乗り、その身体をめちゃくちゃに痛めつけた。復讐…。でも、1巻のラストで、「母親をあんなにしたのは自分が生まれたせいなんだ」と思ってしまうんです。もう…そんなに自分を傷付けないでよ…
●一方の草鹿。厳格な家庭で育ち、両親の望みのままに生きてきた。この両親かなりひどい。中学時代の大切な恋を潰したのも両親。今また、真理を草鹿から引き離そうとします。そして真理が…自分は草鹿にふさわしくないと、両親の言うがままに草鹿から離れようとして…
●真理も草鹿も、相手のために一生懸命で、自分のことなんか後回し。でも本当は、愛したいし愛してほしい。二人の必死さが胸を打ちます。長くなりそうなのでここで留めますが、ラストは本当に良かった…!と思えます。
●最終的に全体を振り返ると、「悪いことした人」はいるけど「本当に根っから悪い人」というのはいなくて、そういう意味でも救いがあります(あっ草鹿の両親だけはダメだな…)。絵本、雨粒、チョコレートの包み紙、絆創膏、ストラップ…など様々なアイテムも物語に彩りを与えて、すごく良かったです。ラストカットはこのラピスラズリのストラップが左手の薬指に…!その後のお話『甘い日常』が別作品として配信されてますので是非どうぞ!
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