ちょっと待とうよ、春虎くん
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ちょっと待とうよ、春虎くん

あめきり

重くなりそうなんだけど…

ネタバレ
2022年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 粋の今までの体験から、マスクをつけるようになった理由を思うと、ほんとに粋は健気だなと思う。周りにからかわれて傷つくこと言われても、一生懸命に耐えて、笑って見えるようにって…結構きついよね。みんなに変な目で見るなって言われるから、大浴場も使えない。それでも笑って周りに気を遣って…って書くと、結構重いテーマだと思う。現実的にこういう思いしてる人いるかも知れないって思うと、胸が締め付けられる。んだけど、そこだけではなく、その重さを春虎とストーリーと画で重くなりすぎず表現されていて、上手いなと思いました。なんなら私、粋がノーパンで浴衣着て、足湯の側で帯はだけて春虎に大事なとこ丸見えシーン、まあまあ笑いました。その時の春虎の顔と、その後の寮での正座して春虎に問い質されてる粋が、まあまあツボで。重いテーマを可愛さと優しさとコミカルさで、とても上手に表現されてるなぁと感心しました。そして、春虎がとてもいい子でちゃんとしてて、性格も男前で、粋を救ってあげてる。いやあ、大人だわ、春虎。粋がゲイでよかったなんて言葉、今までの粋の辛くて苦しくて悲しい気持ちも、浄化させてしまいますよね。それが、粋の「おれに生まれてよかった」の一言に集約されてるかと。最近、マスク着けてる漫画増えてますけど、マスク着けるきっかけが、1番腑に落ちたお話しでした。エチも可愛かったし、春虎の嫉妬もむふふっ、最高。もうひとつ短編もあって(こちらもよかったです)、ページ数もボリューミーで良心的😄これからも楽しみです。応援してます!
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