こじらせ続けて20年、ズルいオトナになりました。【合本版】
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こじらせ続けて20年、ズルいオトナになりました。【合本版】

あやむ座

めっっっちゃエロ〜!!!

2022年12月30日
表紙からただれた大人のラブストーリーかなと期待していましたが、想像以上にどちゃくそエロで予想外にピュアなお話でした。音大時代から憧れる天才ピアニストのニシキ先輩×先輩きっかけでピアノを辞め作曲家となった後輩ツバサくん。どちらもノンケで、先輩は来る者拒まずのヤリ○ン。先輩に憧れてひな鳥みたいについてくるツバサくんともセ○レ関係を結ぶ。ツバサくんが一番のオキニではあるけれどピアノを続けるため銀行頭取の娘とデキ婚することに。それをおせっせ真っ最中にツバサくんへ告げる無神経ぶりや悪びれない態度に中盤までマジ天罰くだれこんにゃろうと思ってました。一途なツバサくんがあまりにも可哀想で。でも、先輩目線で物語が語られると全部の印象が一気にかわりました。先輩も被害者っちゃあ被害者でした。ピアノが弾ける環境のために自分の結婚すら差し出せるほどの情熱を持っているのに、それも奪われツバサくんにも捨てられて。その描き方、展開が素晴らしくて胸をしめつけられる気持ちでした。前半と後半でこんなにもキャラの印象がかわる漫画は珍しいです。ニシキ先輩とツバサくんどちらも一途で純粋で、ピアノや音楽が好きで、同じかそれ以上にお互いのことが好きで。20年の空白ができたけど、残りの人生はずっと一緒に幸せに暮らせるといいなと思います。修正は完全白抜きでしたが、ツバサくんがめっっっちゃエロに優秀な子で最高です。先輩からしつこく中イキ奥イキお潮など仕込まれたせいでノンケやのに女性と付き合えないし、かといって男性も好きになれないから結局誰とも付き合ったことないってほんと可哀想。先輩は先輩で離れてる20年の間ずっとツバサくんの幻が側にいて、抱いてる女もツバサくんに見えている始末。お互い囚われすぎて呪いみたいになってるのめっちゃよかったです。最後、ツバサくんのディルドにご挨拶行く流れからのお仕置きおせっせを見たとき、これまでの全部はプレイだったのかもと思いました。自分の人生と関わった人物みんなを巻き込んだ壮大なプレイ。そう思って読み直すとこれまためちゃくちゃ面白かったです。
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