このレビューはネタバレを含みます▼
人間嫌いで綺麗な音楽が好きな受けが攻めの音楽にベタ惚れしてしまう。神経質そうな受けと大型ワンコ攻めの凸凹な二人だけど、違うからこそピッタリ嵌るようなお似合いの二人。が、それは音楽での話。それ以外の部分はすれ違いが続いて辛い。攻めは音楽が一番大切で音楽に全てを捧げているから受けの一方通行に終わってしまうこともしばしば。だけど恋愛感情と区別がつかなくなるくらい攻めの音楽にも惚れ込んでいて、そんな攻めごと愛して隣に立ち続ける覚悟の受け。言語化が難しいんだけど受けが抱えている葛藤や嫉妬、才能への激重感情が凄く読み応えがある。一方の攻めは普段の印象とは違いとても繊細な面を持ち合わせていてメンタルは弱め。あと攻め視点になると攻めの思考や行動が受け視点での見え方とは違ってすれ違いが発覚する流れも面白かった。二人の関係がどこに落ち着くのか最後までハラハラしながら読めたのも面白かった。