ヤンキーJKクズハナちゃん
」のレビュー

ヤンキーJKクズハナちゃん

宗我部としのり

ヒロイン群雄割拠

ネタバレ
2023年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品名だけだと「クズハナちゃん」だけがヒロインのように想像してしまいますし、連載開始前の「読み切り」ではそうだったようです。

しかし、読み進めると最初は敵だった同級生も主人公「早乙女くん」の理解者となり、味方となり、やがて恋する存在になっていきます。以後、これが6人くらい繰り返されながらも、随時メンバーがからみあい、いがみあうわけではないけど、無防備に仲良しというわけでもない、理想的な緊張状態かつ友好関係を続けて、主人公を中心としながらヒロインたちの成長を見ていくことができます。

やはり、最後には「クズハナちゃん」とゴールかと思わせながら、いいタイミングで新ヒロインが誕生します。早乙女君は、けしてヒロインたちを天秤にかけることはしませんが、優柔不断なところがあり、親・兄・姉目線で「しょうがないねえ」と楽しむことができます。

最初は、クズハナちゃんをヒロインに限定しての作品名だったのかもしれませんが、結果としてはヒロイン大量発生でよかったのかも。

「加茂井さん」のようなシリアスな部分は無いので、頭をからっぽにして楽しみたい時におススメの作品です。
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