憂鬱な朝
」のレビュー

憂鬱な朝

日高ショーコ

あらゆるジャンルを網羅した大作

2023年1月2日
購入して8ヶ月、読むのが惜しくて眺め続けていた本作を、とうとう半日で読破してしまいました。期待を越えた読後感に浸りながら、もう読み返したい衝動に駈られています。
時代を反映した主従関係と、複雑な出自や階級制度、そこに生きる暁人と桂木の心情や葛藤が余すところなく描かれた大作でした。
お互いを想うが故、噛み合わない二人のストーリーが、次第に歩みより影響を受けて変わっていく。登場人物一人ひとりに役割が、発する言葉 一つに意味があり、心を、行動を変える力になっている。とにかく読みごたえのある作品で、差し詰め何度となく手に取ることになるでしょう。
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