クロエと雌の園【単行本版】
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クロエと雌の園【単行本版】

ちふゆ

エロ重視だと思ったらまさかの救済BLだった

ネタバレ
2023年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ もうめっちゃ最高です。下巻の最後でボロボロ泣きました。突然ふたなりになってしまった受けにどんどん執着・溺愛していく攻めといったお話。読み切りを読んだ時はヤンデレエロ重視だと思ったのですがまさかの救済ストーリー。ぜひネタバレなしで読んでほしい。そしてラブラブハッピーエンドなので安心してほしい。衝撃の事実に涙を堪えられなかった。園義があんなにいい子に育ったのは女手一つで育ててくれた母親のおかげだろうなぁ.......。愛くるしいというか、理想の受けというか、これは溺愛したくなるのも分かるというものですね。あとがきで補足説明というか、めちゃくちゃ重要なこと書いてあって目ん玉飛び出ました。読み返したらほんとにお花持ってるし......。「大好きな人が綺麗な花畑の中で笑っているのを見るのが何よりも幸福」こんな素敵な文章がありますか??変態ドSクロエだけど、大切な人のために花を摘んでくるという愛らしい行動と、大好きな人が綺麗な花に囲まれるのが幸せという美しい感性とのギャップがめっちゃいい。誰からも愛されてこなかった過去を持つクロエ。だからこそ、自分の愛を素直に受け取って笑ってくれる園義を愛したいと思ったんだろうなぁ......。なかなか酷いことされた園義だけど、思い返してみたらクロエをマジで拒否ってはなかったよなと。そしてまた、思い出すきっかけが手作りサンドウィッチなのがいいですねぇ。ネグレクトされてる幼少期クロエを心配してご飯をご馳走する園義の母親の優しさと、亡き母親に教わったであろうサンドウィッチのレシピをちゃんと覚えてて恋人のためにそれを作る園義。そして、地獄のような幼少期にも幸せだった時期があったと思い出すクロエ。エモすぎます。マジでこんなクソ長いレビュー書きたくなるほどめちゃくちゃ良かったので買って後悔しないです!!
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