財閥オメガバース ~復讐のアルファ喘ぐオメガ~
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財閥オメガバース ~復讐のアルファ喘ぐオメガ~

宝井さき/水壬楓子

財閥シリーズ2作目、名門財閥家の闇

ネタバレ
2023年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「孕むアルファ擬態するオメガ」で幼い真頼が座敷牢で出会ったΩ・真路の前日譚的スピンオフ。沙倉之家に仕える・冬冴(α)×沙倉之本家の次男・真路(Ω)。沙倉之で働いていた姉の死の真相を探るため、βと偽り沙倉之にやってきた冬冴。幼い次男・真路の世話係になって機会を伺う中、真路がΩであることが判明する。前作で真頼にトラウマを植え付けた座敷牢のお兄さん、Ωの不幸を体現したような存在だと思っていたけど、予想に反していい意味で太々しくて楽観的な人だった。座敷牢に入っていた期間も思ったより短くてホッ。作者さんの作風なのか、さらっとしてて内容の割にドロドロ感は少なめでした。二人の幸せな未来を見られてよかった。そして真路の兄・一清に持っていかれた!行き過ぎたところもあったけど、兄弟で支え合ってきた時間と愛情は本物。その先の真頼のことを考えても、残された兄さんが心配…。体も弱いし。前作でも沙倉之の建て直しが出来なかったのが心残りだったけど、誰か闇を暴いて兄さんを助けて欲しい。
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