鬼の餌じゃありません【単行本版】【電子限定おまけ付き】
紫妲たかゆき
このレビューはネタバレを含みます▼
他サイトで3話まで読んだことがあり、設定や展開に既視感ありありではあったものの、雰囲気のある絵柄に惹かれて購入。
トラックに轢かれそうになったところを助けられた売れない小説家の蘇芳は家宝を質入れして手に入れた全財産を失い、助けてくれたお爺さんに請われるまま古い民家の留守番となる。
家の奥には開けてはならないと言われていた扉があり、落雷で停電したとき、蘇芳は扉を開けてしまう。扉の奥の座敷牢には角の生えた男が封印されていて、餓鬼に襲われた蘇芳を鬼である仁が助ける。
鬼などの人外が食事として相手の精を摂取するのはお約束のような展開だからそこに不満はないけれど、嫌がっていたはずの人間が人外に心を寄せるまでの描写が弱く、蘇芳はいつ仁に惚れたの? と途中から置いてきぼり感が半端ない。
陰陽師や編集といった登場人物も謎っぽく出てきた割にあっさりと退場してしまい、勿体ない。
続きが気になって購入したけれど、1回読んで終わりかな。
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