このレビューはネタバレを含みます▼
性的少数者...の個人的思考と尊厳と思考は守られて当然だとは確かに思う。でも異世界のようなオメガバ設定でなければ同性愛では絶対的に子供は生まれない。ならば、と精子バンクや代理母が法的に整備されれば搾取される、またはそれをが売買された解放の上の権利ならば被害者は出てくるだろうとも危ぶむ。出生率が下がれば国は滅びる。既に今の日本は後進国同様に衣食住さえ与えられない子供が増えてきているのだから。望まない代理母や望まない妊娠や望まない出産の上に性的少数者の子育てという幸せが成り立つのは何かが違うと思う。子供を産み捨てる、親が自身の自由を優先させる先に被害者は居る。どれだけ満たして愛そうとも、ひろを0歳児で手放した、または手放さなければならなかった母親の背景を考えると愛おしい感情と相反する気持ちも抱え込んでしまったのは確か。どんな母親であっても、命懸けで、全身骨折する程の痛みの上に出産してる。だからといって所有物でもないし虐○を肯定することなんて出来ないけど。でも、だから、せめて、子供が被害者にならないように、他人を含む大人達が個人の出来うる限り大きな範囲と多くの人間の輪の中で愛情を循環させていくしかないのかな...なんて描かれているひろの無邪気さとは真逆の読了感になんとも例え難い切なさを背負いました。母親像が無慈悲でなければ本作の子育てBLは成立なかったかな?ひろの自己肯定感の高さが愛されている何よりの証明だから☆5!