末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる
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末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる

ひるなま

ひるなま先生へ

ネタバレ
2023年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大切な人が大腸癌ステージ4と言われた時期、必然のように出会った作品でした。
ドクターとの信頼関係はこれからなのに即決を求められる。活字本を読みあさり、癌サバイバーの動画も見尽くし。当事者本人の意思を尊重したいのに、引きこもって話し合いさえできない時期の家族のメンタル。自分だったら良かったと何度も思いました。1ページ眺めては苦しくてため息とともに閉じ、また最初から眺める日々。当時は結局、最後までは読めなかったのを覚えています。
今回改めて最後まで読みました。
鳥獣人物戯画から飛び出したようなうさぎが「なってしまったものは仕方ない」と生き生きと語る。誰もが通る人生の病苦の道、ただ連帯保証人問題等リアルな話しを聞く機会はほぼない現状。それを漫画の世界に昇華して見せてくださったひるなま先生、とても感謝しています。「言われて嬉しかったこと、嫌だったこと」自分には沁みました。苦しい現実を写しながらも、とてもあたたかい、これからも読み返す作品です。
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