レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数2件
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シーモア島


投稿レビュー
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火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています
金色の焔の中で舞いたい巫の恋心2024年7月12日火の神様が支配する火蔵御殿(かぐらごでん)の中の摩訶不思議なお伽話を通して、ものづくりの世界の美学やモノに神が宿る世界を愛している自分に改めて気付かされます。
随所に和の気配を感じる美しさをテーマに、渾身の精魂こもった作画が隅々まで表現され、囚われてしまいました!
鬼灯様、小夜様とも真理が見える二人。一緒に暮らせる今が幸せで、この毎日が続く事が願い…すでに熟年夫婦の味わいです。ただ理不尽な過去の経験からどちらも愛には消去的…「金色の焔にあおられ一瞬でも焔のなかで舞うことができたら、それでいい」とすら思う小夜様の切ない恋心が育って、全てを変える日を心から待っています。
3巻読了。 -
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週5で通いたいカフェです!2024年1月20日扉絵がオシャレカフェなイラスト風。
不思議さん、上下くんの適当ネームに"軽く読んで"オーラがあって。ハマりだした頃、Bっっっ・・・!!!で笑えて。
それぞれちゃんと自分をもっている大人たち。会話や思いに共感や発見があって、もう出会えてる自分が楽しい!(漫画ですけど)
ちゃんと両思いのお付き合いは初、なんて相当ツッコミたくなるのに。サイレントカフェの舞台装置が、ロマンティックに最大限生かされています。
週5で彼らに会いに行きたくなってしまいました!
余談ですが、おじさま方が使う「やぶさかでない」意味を間違って捉えていたと気づきました。勉強になります〜〜〜! -
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うちとポメ太はガチマブじゃから2022年3月15日ばあちゃん。槙斗にはポメちゃんが必須(ガチマブ超え)でした!
博士先生の描く質感の多彩さ。ツヤッ、キラッ、シットリ、ヌルッ、モフ、フワ、コロ、ピョン、キャウ…ソラが死にたい位のストレスの時も。どれもユニークな可愛さが際立つ背景が下支え。ソラと一緒に、沈んでいた気持ちもふわふわ軽くなっていくよう。
そして性の解放感。ソラと槙斗くん共に、自己否定感がまたたく間にゼロになって、ひたすら満たされていく。この自由度と幸福感は、救いじゃないかな。
1巻完結。二人をとりまく世界が愛しくて…もうチョイ食べたい、位がちょうどいい。悶える可愛さのエロ度です。 -
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ケンタウロスと今を駆け抜けたい2022年3月12日Happy people make happy horses.
fusion 「馬+人」
長い長い年月かけて育ててきた作家さんの馬愛。もはや自分が人なのか馬なのか悩むレベル…自由に自分の意志で移動したい、もっと速く走りたい、もっと遠くに行きたい、私たちの普遍的な欲求を実現してくれる、熱く心ときめく存在。人と心を通わせ、操る楽しさがあり、しかも自ら障害物を避けて飛ぶ。ケンタウロスは、人の馬愛が必然的に生み出した英雄。
fusion 「ギリシャ神話+漫画」
容赦ない神話の世界観に、人間らしい心あるものが加わって、ストーリーの自由度が数倍UP。今の時代に生きるケンタウロスの作品集として、どこまでもいけそう!
「心の時代」と「科学の時代」は振子の両端のように交互に繰り返してきました。IoT、ビッグデータ、AI…新しい産業構造にアップデートされていく今、かつて潜在化していた心の表現がネットを通して顕在化、「心の時代」へ大きく振り始めている予感。願わくば暗黒の中世の再現でなく、若い人々の熱くときめく心で新しい時代を駆け抜けて。
その傍らには、悠久の時を生きるケンタウロス、自由で美しい君の愛馬に見守っていてほしいと願うのです。 -
頭の中だけなら大声で叫べる2022年3月6日「好きです!!」「ゴメンナサイ」でゲス。お前じゃねエエエエ!!…木絵、私も。(タイトルからエンドレス再生中)″ みんな違ってみんないい″ って理想的、でも多様性って実はシンドイ。ことばを尽くしても、共感する人から怒りを覚える人まで、様々…(感情をコントロールして精進します)ヒロイン木絵さんは、そんなシンドさを、楽しくて面白くて優しい妄想物語の力で乗り越えていきます。ハリウッド映画やアンデルセン、アメコミ等々、あらゆるジャンルからこの漫画に総動員し小芝居を繰り広げる。笑って笑ってもう何でも乗り越えていけそう!
シンデレラは可哀想、はシンパシー。シンデレラの継母はなぜあれほどいじめたのか等々、相手の立場で想像できる能力、がエンパシーだそう。高いエンパシー能力は木絵さんの、作家さんの、そして私たちのクリエイティブな妄想の泉。ただ人に敏感な分受ける影響も大きくて、心身共に崩しやすい点が気がかりです。
光正さんがこの世界に木絵さんを見つけた奇跡。静かな高台家を、二人の愛の光が暖かく包みます。異能三兄妹弟+祖母の心を笑顔にした「木絵さんの高度なエンパシー力(使用方法の実例集ネ)」世界の人々にも発動希望。日常に笑顔が溢れる日が戻りますように。(6巻完結) -
夏の夜の夢のような時間旅行に耽る2022年2月26日主人公の都(ミヤコ)さんは、生きるのがしんどい夜に一人で別世界に心を飛ばしてて。その放電と充電が明日を生きるのに必要不可欠だってこと、よく知ってるんですね。
表紙の、夏の夜の夢のように、チロちゃんと出逢い、友達になって、同時に古賀くんとの距離も縮まって…。想定外のファンタジーの世界と、都さんの冷静なプチツッコミ。これがクセになる楽しさです。
一気に世界が広がって、友達のために不器用だけど一所懸命行動する都さんはとてもリアル。心が熱くなりました。
意外と先が読めないストーリー。今後の展開を楽しみに、この時間旅行に耽ります。 -
もし生き方を選べるなら?2022年2月22日(祝!デビューコミックス☆遅ればせながら…)
神様と人と種にまつわるオメガバース、最後まで描き切った充実感に溢れていました!
豊穣の神、太陽に対する敬愛と畏れ。神々の加護と人々の信仰の成熟した関係の確立。善良な種の保存と子孫繁栄(…古代ギリシアのエロスの姿は青年でしたっけ)新しい時代の始まり…。
もぅタイトルと表紙から妄想したイメージは、軽やかにいい方に裏切られます!
漆黒の翼を広げる神様クロの美しい幾つかのシーンが印象的。
「もし自分で生き方を選べるなら?」自問自答を繰り返す、聡明なルカ。理不尽な運命や迷える人々の心を軽々と超え、傷ついたクロの心に寄り添い自分らしく生きようとします。このΩの姿は大いなる大地、母性そのもの。「助けてやる」「ありがとう。助かる」そう言い合う神と人、2人の対等な関係が最後まで貫かれる奇跡に救われました。
タイトルに添えられた記号のような英語が、誤解しないよう理解を助けてくれて。渚先生は優しい方ですね。優しい冬の陽射しの中、笑顔の花を咲かせる春を待つ種。限りなく美しい物語でした。
いつか、ノア達それぞれの愛の物語が見られたら嬉しいです。 -
愛おしい2人のオモシロ無限ループ2022年2月15日(単話ヨミホ→合冊版入手!)
飾り気のないシンプルで確かな線画、いかにもマンガのような人物設定、ギャグかと思うような壮大なストーリー展開…(語彙力不足なだけです、ディスってません)すべて飽きることのない絶賛ポイントです。会話と心の声、体の反応がテンポよくて絶妙バランス。何よりも主人公2人の恋愛プロセスが生き生き描かれて、巻を重ねる程たまらなく愛おしくなります。
いかにもな愛のセリフを真剣に伝える流(ナガレ)様(←王子様設定)はナイスキャラで、スーツと恥ずかしいセリフがなぜか似合う。しかもかっこいい。そう感じた時には落ちてました…流様の愛あるボケと、亜以(アイ)の心のツッコミ(時々声に出ているのが楽しい)のオモシロ無限ループが、2人をずっと見守りたい完成度で繰り返し襲ってきます。面白くて愛おしい2人の関係性のドキュメンタリー、ずっと追いかけたい作品になりました。 -
ジムニーと走れば不自由な道も楽しい!2022年2月14日『自分』が世界と比べてちっぽけに思える時、逆に宇宙に溶けるほど大きく思える時、アイスランドの大自然の世界をドライブしようと思います。強風にあおられて雑念がはがされていく感覚がやけにリアル。地鳴りのようなチェロと深くて柔らかい琥珀のようなリリヤのアルト…そんな音楽を頭の中でエンドレスに響かせて、一本道の悪路を進みます!
1巻毎に新しい幕が上がるような展開は予測不能の旅の面白さ。この先は「北北西…」のミステリーサスペンス?それとも悲劇?…タイトル通りなら南南東の風。主人公のブラコン弟のサイコな闇が気がかりですが、大自然の自浄力で、世界は狂気に飲み込まれることなく治癒していくと信じ見守ります。
主人公は一見無愛想、本当は優しくて暑苦しい17才の男の子慧(ケイ)。嘘も見栄も通じない。慧と一緒に本格クロカンのジムニーに乗って、とりあえず先に進めば、偶然の出逢いも楽しみ!
今、晴れた日にどこまでも走る夢を見ています。 -
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今、最善を尽くそうと思う理由2022年2月8日個人的なことですが。
藤ノ木と赤岩のような関係の友達がいました。かれこれ20年位滅多に会わないのに、不定期に連絡をもらうだけ。でも大事な存在でした。
最後に会ったのは10年前、その1ヶ月後彼女は突然帰らぬ人となりました。
その間も携帯の着信とメールを数回受け取っていたのに、会いに行かず、返信すらしませんでした。また会えると思っていましたから。
藤ノ木と赤岩のように、くだらない話をするだけでよかったのに。今さら、悔いても、悔いても、やっぱり過去は変わらないのです。
追記)その後、この漫画でのレビューにホントに勝手に救われて、もらい泣き。元気、出ました。
フォローし合う関係は、のんきで不可侵で、付かず離れず。その人なりの鮮度の高いナマモノとしてのレビューを見つけて、また日々過ごせたら嬉しいです。 -
社長、待っててください!2022年2月5日イントロから1巻通してffの迫力。駆け抜けた読後感が心地いいです。
三白眼美女の沖さんは、獣人上司から迫害級のパワハラを受けても、仕事の質は落とさない気迫の塊。威圧感の塊のような獣人アトラス社長、彼だけが彼女を理解してくれて、ロイヤリティが一気に高まります。
アニマルスピリッツと経済のパワーゲームが相性がいいとか、対立軸づくりで悪を誇張表現してるとか…気づけばそんな理性の次元が次々吹っ飛び、ひたすら心の動きだけに集中していきます。
社長は沖さんと心の会話ができて本当に嬉しかったんですね。トラウマをゆっくり克服して、新しい仕事が成功したらきっと、社長のピュアな心に気づいてくれる…辛いでしょうけど、社長、それまで待っててください! -
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カオス真っ只中、スマホ持つ手が痺れました2022年1月26日偽りの秘密を抱えて戦うフレイヤ。カオス真っ只中にいる少女がたどり着いたモチベーションは、今やるべきことへのとてつもない意気込みと、自分よりも守りたい命への責任感。
持ち駒は少数精鋭の騎士たちと遠く故郷の人々のみ、戦記物としては全く勝ち目のないスタートです。
ただ、アクションから本質が生まれる、結果全てのキャリアがついてくる、ある種綱渡りのような展開はこの漫画そのものに見えます。
捉えていた現実が突然グニャリとゆがむようなエッダ、ゾフィーの絵力は魅了されましたし、主従の忠誠心が育っていくプロセスに、恋愛模様が切なくオーバーラップし、夜スマホ持つ手が痺れました。
初陣のような奇跡の展開は1回きりで、もう無効。今後の戦いぶり、大いに期待してます! -
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