出ていけ、と言われたので出ていきます
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出ていけ、と言われたので出ていきます

布袋花果/枝豆ずんだ/アオイ冬子

ダメな劇作家によるシェイクスピア

ネタバレ
2023年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 37話(新章開始後)まで読了、編集
【デッサン崩れダメな人回れ右】
【フラグ大渋滞で進行激遅】
【ルゴを出ないまま、36話(3巻)からは新章『エルフの国』へ突入するよ!】

絵は典型的な『顔だけ』。
徐々に慣れは出てくるものの、背景や人物のパース狂いやパーツの描き分けできなさは残る。序盤ではラクガキマンガかと思わせるほどの酷さ。

ストーリーは『進まない』!
詰め込み過多で話が前に進まない。
婚約破棄から即日出国、気のいい仲間もできて楽しく旅ができるといいね!…まではよかった。
ここから『設定披露とキャラ大集合in最初の街ルゴ』が新章まで続く。
冒険者登録なにそれオイシイノ?
お父様がすすめてた親族の居る街ってどこ?
封印されしエルフの王弟を起こすだけの街ルゴで人間界の章は終わったよ?
ギルド長の入れ替わりも出身国の思惑も置き去りにして、新章は神の手の届かざる異界にあるエルフの国からスタート。
…からの神速で神の襲撃。ヒロイン絶望。そして死の淵へ…。

この先は分からないけど、最初の章は「生きることは演じること」と言いたかっただけ。でも話は冗長で人物の心理描写も絵の説得力もない。
シェイクスピアは確かに語りが重く説明に走りがちだけど、所作や表情を心理描写として描けないならせめてエピソードの取捨選択はしないとダラダラするばかりで読み難い。
戯曲に感化されたジュブナイル小説が、マンガの特性を活かすことなくマンガ化!……挿絵ならよかったのだろうけどね…。

読み始めるとつい先が気になるけど、一話毎の話の長さ的にもPt無駄にしてる気がしちゃうんだよなぁ…。
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