紅椿
」のレビュー

紅椿

三田六十

人と人外との話。

ネタバレ
2023年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 186p、全表題作、描き下ろし、あとがき、電子限定描き下ろし。人と人外である鬼との話だが、大抵、人外ものを読むと互いの言葉が通じ合っていたりするパターンが多いような気がする。しかし、この話ではお互いの言葉はわからないまま進む。相手がわかっているのかどうなのか、今ひとつハッキリはしない中でただ愛しい気持ちは伝わる。孤独な中で育ってきた主人公が大切に大切に思うアカ。アカが立ち向かう部分には涙がほろっと出てきた。終わりは意外な展開でしたが良かった。
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