このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いです。元傭兵の明×新人議員の耀のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計215ページ。名門一族の息子で期待の新人議員・耀のもとで、元傭兵の明が秘書として働くことに。そんな明に、自分の隠していたセクシュアリティがバレてしまい…。政界ものですが難しい政治の話は出て来ず、あくまでラブコメとして楽しめる作品です。耀がゲイであることをバラさない代わりに、耀の処女を要求する明。まあこれだけ聞くとちょっとゲスっぽい発言ですが、明はこれでもかというくらい優しくて丁寧に耀を開発していきます。そして耀のピュアエロっぷりがすごい。よく今まで純潔を守れてきたな〜笑。ヤキモチ焼いて一人で泣いちゃうとか可愛すぎる!その都度明が堪らん気持ちになっているのが分かります。耀の無自覚煽り攻撃に耐える明の元傭兵の忍耐力がすごい。ただ確かにお互いいつの間にそんなに好きになったのか少し分かりにくかったかな。明の「処女をくれ」発言もノンケのものとは思えず、バイにしておいた方がしっくりくるような気も。耀→明に対する気持ちも、隠していたセクシュアリティを暴かれて安心した反動だったのか、もっと一目惚れに近い感じだったのか、もう少し分かりやすければ尚良かったかなと思いました。ただお互いを思う気持ちは確固としているので、二人のイチャラブは安心して読めます。ちょっとクセのある絵柄ですが私は結構好きで、明のごっつい感じがすごい刺さりました。