このレビューはネタバレを含みます▼
セールで購読!表紙の瀧田の怪しい笑顔に惹かれました。
少しずつ登場人物が繋がっている短編集で、表題作含めて5作収録です。
表題作は、会社で教育係の瀧田×新人の松尾。
会社では変人扱いされている瀧田を尊敬している松尾、トラブルも難なく解決してくれて抱かれる流れに。噂の絶倫というのは間違いなかった模様。
松尾くんは意外とキモが座っていてかっこよかったです。
2作目は、上の2人の同僚・酒井の話。
松尾に想いを寄せていた酒井ですがフラれてしまい、双子の弟に慰められる話。
弟の愛が純粋なのか歪んでるのか。過去も含めて連載で読みたいなと思った作品でした。
3作目はDKもの。居酒屋でアルバイトをしている東雲×臨時アルバイトの藍輝。
未成年ながら飲みにきた藍輝達のグループ、年齢を確認され暴れて皿を割ったことから臨時で働くことに。
東雲が、藍耀のグループのリーダー・菅から藍耀を奪うストーリー。菅は都合の良いオモチャである藍耀を失い面白くなさそうな様子でしたが、健全な東雲と藍耀の関係が美しくて良かったなと思いました。
4作目は、上の菅が変態サラリーマンに縛られ監 禁されそうになるストーリー。これも面白かった!
昔菅に殴られた男が菅に執着し、犯してくるのですが一瞬で主導権がかわるところにゾクゾクしました。
菅こわい。悪い男はこんな風に人の気持ちを支配していくんだと感じました。
5作目もDKもの。優等生の岩本×同じクラスの三野。
岩本が授業中に絵を描いているのに気付き、興味本位でノートを見たらそれはBL漫画だった!
そのことがきっかけで2人が仲良くなり両思いが発覚するストーリー。博士と言われるほど頭の良い岩本が、完成度の高いBL漫画を描いていることに興味深々になりました。できる人はなんでもできるんだな。
全体を通してどれも面白い作品ばかりでした。短編集なのに満足度は高いです。それぞれ続き読みたいなと思うのに無いのが歯痒いところです。