断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す
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断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す

楢山幕府/えびすし

私にはあまり合いませんでした。

ネタバレ
2023年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『1巻がウケて人気が結構有ったから続きが出ました』と言うのが、手に取る様に判る続巻でした。

1巻ラストの続巻を思わせる短編は、電子版書き下ろしの様ですし。
最初から練られていないから、2巻以降が段々中弛みしています。

それでも、1巻はサクサク読めて面白かったです。悪辣な異母妹に陥れられ、断罪され、異母妹の陰謀によって娼婦に身を落とした世間知らずの公爵令嬢が病死の瞬間回帰して、記憶を全て持ったまま人生をもう一度やり直す物語。

凄く気に成るのですが、此の物語に於ける《娼婦》って、単なる《コンパニオン》じゃ無いんですか?

《娼婦としての経験》って、それもNO.1だったのならこんな物じゃ無いでしょ。
身体で男性心理を知り尽くした駆け引きしたり、翻弄して自分に夢中にさせたり、自分に懸想させた挙げ句全財産巻き上げて破滅させたりとかするものじゃないの?

その気に成れば、こう出来てしまえる《手練手管》を(かなりやんわりと)駆使して、兄も屋敷の使用人達も王太子もメロメロに骨抜きに…と言うなら判るのですがね。

兄には妹として甘えただけ。
使用人達にはわがままも癇癪も八つ当たりもしなく成っただけ。
王太子には(回帰前の記憶から)簡単に靡かなかっただけ。

…で、溺愛GET。
別に《娼婦だった経験》必要無いじゃん。

1巻に対して思う事は此のくらいでした。
失速しながらも、2巻もまだ読めました。
3巻でもっとグダグタに成って4巻はちょっと…。

2巻で完結させた方が良かったのではないかなぁ…。
1巻と2巻に各々星1つです。
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