悪役令嬢に転生したけど、破局したはずのカタブツ王太子に溺愛されてます!? 【短編】
まちねちね/花菱ななみ
このレビューはネタバレを含みます▼
原作小説未読。レビュー評価が良さそうだったので購入しました。
しかし、腑に落ちない所が多いです。
この国は人攫いが重罪と強調されていますが、貴族御用達の高級娼館が明らかに訳ありで身元のはっきりしない人間を買うのか?というのが一番気になりました。
しかもろくな接客教育もせずに客を取らせようとし、高級娼館とは名ばかりの相当ろくでもない店なのかと思えば別に横暴に振る舞うでもなく心配するような素振りもあるのが謎。
アンジェラはイザベラを自国のそれも貴族が通うような娼館に売らせるとか詰めが甘過ぎで、案の定すぐに足がつくしでこんなんでよく学生時代イザベラを陥れられたなあと思いました。
しかもこちらは中身が転生者という訳でもなくゲームヒロインまんまの筈なのに腹黒でがめついなあと残念に思いました。
しかも貧乏時代空腹で飢えを凌ぐ為にミミズまで食べるような生活をしている割には家の蝋燭には火が灯り花を飾り勉強する為の本もあり、チグハグな印象を受けました。
そもそも何年も飢饉が続くような土地を放置して国王は本当に何を考えているんだ…
主人公組のイザベラ、サミュエルは共に思い込みが激しく行動が極端だなあという感想。
婚約者のイザベラがいるのにも関わらずアンジェラを好きなり口車に乗せられてイザベラを断罪。しかしすぐ後に娼館で再会したフローラ(イザベラ)に即落ちして正体を確信した瞬間にはイザベラを信じて冤罪事件とその犯人が現婚約者のアンジェラではと確信に至り断罪する…ほとんど同じ流れですね。
流れ流されまた同じような事が起きそうで、この人が将来の王様になるとか不安になりました。いや現国王も相当怪しいと思ってますが。
まあ2回目の断罪は一応サミュエル自身が調査をしているのですが、決定的な証拠というのがイザベラを売った金額と店を買った金額が同じって、引っ張った割には決め手にかけるような気がしてがっくりきました。
あれこれツッコミつつもなんだかんだ最新17まで購入しているので最後まで読むと思います。
イラストについては普通に綺麗で読みやすいと思うので、星3つとしました。
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