このレビューはネタバレを含みます▼
広告から無料分を読んで続きが気になりすぎて最新話まで一気読みしました。ストーリーを追いかけて読むだけでもものすごくスリリングな展開で夢中になれるのですが、話の前後関係や過去などが判明してから読み返すとまた奥が深くて何度も読んでしまいます。最悪の選択を繰り返したと言われてしまう破滅的な主人公セト、でもその時その時ではどうしてそんなことをしてしまうのかが痛いほど伝わって来るので、真実を暴露できないままに罪を追及される姿が気の毒でたまりません。本人がどんなに傷ついていても罪は罪というのはその通りで、その辺りをご都合展開にせずにしっかり断罪するシナリオなので、その分これまた一筋縄でいかない執着愛ではあるものの一貫してセトを裁かず理解し守ろうとするホルスの姿に胸が熱くなります。2部からはセトがアヌビスの言葉を苦しみに耐える支えにしているのにアヌビスの方は……という不穏さが気になります。贖罪を終えたらセトに安寧が待っているといいな。。