このレビューはネタバレを含みます▼
すごい結末でした。納得できないとい声が多々あるらしいが、私も最初はそうでした。でもどうしてこうなったのかずっと頭から離れなくて、気がついたら考えてしまいまして、どんどん腑に落ちる気がしてきた。
これは英雄伝ではなく、悲劇だ。
作中一人一人魅力的なキャラ、その繋がり、想い、もがき、これでもかというほど描き尽くして、全てこの結末のためにあったのではないか。
なにせ、人間だから。
エレンも、ユミルも、凄まじい力を手にしていながら、所詮愚かで欲深い人間なのだ。人間が人間である以上、歴史も悲劇の繰り返しから抜け出せない。
人類存続の醜さと虚しさから1人の人間を救えるのは、愛の一時のみ。
いまを大切にしよう。そうするほか、なんの意味もないんだから。