子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
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子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む

晴日青/rera

虐げられ続けて地に落ちた自己評価と肯定感

ネタバレ
2023年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのそれまで受けてきた仕打ちは筆舌に出来ない程、酷かった。後妻とその娘の仕打ちも腹立たしいが、一番の根元は唯一血の繋がった父親だ。後妻の言いなりになり曇った眼でしか、本来庇護する筈の実娘を一緒になってから蔑み忌み嫌っている。はぁ?愛していた妻との子どもだろう?心底軽蔑するし許さない。身代りとして嫁いだ相手はヒロインにとって初恋のヒーロー。しかしヒーローさえも実父、義母、その娘の言うことを信じヒロインを蔑む。ヒロインが受けざるをえなかった様々な傷を思うと涙が止まらない。ヒーローが真実を見抜き、それまでの仕打ちを悔い改め、真っ直ぐの愛でヒロインを包もうとする姿に、それまでの苦労を思うと簡単に良かった良かったでは済まされないものも感じるが、本当に心根の優しいヒロインに免じてヒロインの思いを尊重する。どうか誰よりも幸せにと祈る。
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