拝啓、百年先の世界のあなたへ
」のレビュー

拝啓、百年先の世界のあなたへ

中原一也/笠井あゆみ

素敵なお話

ネタバレ
2023年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 100年後?の子孫がタイムマシンで送ってきた見た目麗しいアンドロイドのキース×小説家の卵(1度賞を取ったけどその後うまく行かずに諦めていた)棗。
アンドロイドのモチーフが好きなのと美麗な表紙とあらすじに惹かれて購入しました。
読んで良かった。
人間らしからぬ反応や考え方をしていたキースがだんだん人間らしくなっていく様や、棗の成長、2人の関係性にぐんぐん引き込まれました。
棗のお姉ちゃんや同業の有名作家も良い人で。
意味深なタイトルに読む前から勝手に不穏な空気を感じていたこともあり、『キースが消えてしまったらどうしよう?』と棗が心配するのと同じく読みながら感じてハラハラ。
ラストは少し驚きましたが予想していたものと近かったです。
棗のキースに対する愛情とキースが棗に対して抱いていた想いが伝わるような、悲しくも素敵なラストシーンでした。
あとがきにあった、担当さんの「中原さんなりのド◯えもんを書いてみては?」から生まれたお話と知ってびっくり。
担当さん、グッジョブです!
もう少し幸せな2人を見ていたかったようにも思いますが、素敵なお話をありがとうございました。
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