クマ撃ちの女
」のレビュー

クマ撃ちの女

安島薮太

駆除としての狩猟、イヤ復讐、イヤ・・・。

ネタバレ
2023年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 毎日無料で読み始め、こんなに面白いとは思いませんでした。(4巻の最初、1章と半話まで読めます)
6巻読了。
クマに襲われる描写で目が離せなくなってしまいました。
女クマ撃ちの取材のため、フリーライターが同行しての狩猟の世界アレやコレや。読者に分かりやすく説明も兼ねたお話の進め方でしょうか!?
私にとって未知の分野の狩猟の事、獲物である鳥・鹿・そして熊・狩りに必要な携帯用品・獲物を仕留めた後の処理の仕方・運び方・残骸の埋め方・そして銃の事。どれをとっても無知なのに、それほど興味も無かったのに、これ程面白く読めるのは、作家さまの入念な多岐にわたる下調べのおかげかもしれません。
近年、私の実家近くでもイノシシの被害が増えてきていて、昔はよく採れていたタケノコがまるで採れなくなってしまいました。イノシシでさえ、素手の人間の弱い事か、ましてやクマ・・・。
そして害獣駆除としての狩猟の事。
6巻終わり、古株ハンターの嫌味ジジィ達を、どうギャフンと言わせてくれるのか、続きを読むのが楽しみです。
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