設定を気にしないなら(1巻のみ既読)

ネタバレ

2023年1月16日

このレビューはネタバレを含みます▼ 細かい設定を気にしない人なら、楽しく読めるほのぼのシリーズ連作だと思います。
近代イギリスという舞台に絵柄が合っていて、良い雰囲気を出しています。執事が中年以上なのが私の趣味に合っており、また、同じ装いのメイド達の描かれ方が群舞のようで、演出としてとても好みでした。
内容は、かっちり設定が好きな人は多分無理。
19世紀末のイギリスで、主従関係に近い上に同性愛っていうのが周囲からあたたかく見守られるのは難しいんじゃないかと思います。まあそこはフィクションですので流せるんですが、坊ちゃんの年齢がわからないのが個人的に最大の難所でした。
表紙では12歳くらいかと思われる坊っちゃまですが、最初の話では16歳よりは上だろうという見た目と雰囲気なのに、途中では10歳未満の見た目と雰囲気になったりしています。16歳と10歳未満の差は大きく、二人の関係性にも大きく関わると思います。このあやふやすぎる年齢設定で、どういうスタンスで二人の様子を見れば良いのかが固まらず、2巻まで読むことはできませんでした。
1巻には高校時代の同級生再会ものの読み切りも入っているのですが、そちらはどういう設定なのかが全くわかりませんでした。解説が欲しい。

＠サブスク

違反を報告する

いいねしたユーザ1人

Nat さん

(－/－) 総レビュー数：423件

レビューをシェアしよう！