このレビューはネタバレを含みます▼
本作には4人の主人公がいる。1巻では一重が少しコンプレックスの光。彼女には天使のように可愛い親友、麻里がいる。麻里の相手役にふさわしい男子を観察する中、目の前の席に座る大らかな大谷が目に入った。彼は麻里を好きだという。脇役である自分は目立つべきじゃないと思う光だが、大谷の優しさに触れるたびに好きな気持ちが溢れてしまう。それでも、自分の気持ちに蓋をするあたりがリアルな心情描写で、涙が出そうになった。タイトルも光の話でタイトル回収していたので、「そういうことか」と腑に落ちた。
もう1人、大谷を主人公とした話も収録されており、途中で終わっているので次巻では彼の心情がどうリアルに描かれるのかが非常に楽しみ。
本当にありそうな恋愛ストーリーで、彼女たちは懸命に恋をしている。最初は苦くても、いずれは甘い恋になれるといいなと思う。4人の主人公たちが行く末を見届けたい。
どうか、皆がハッピーエンドでありますように!