このレビューはネタバレを含みます▼
麻生さん買いです。
昭和初期。没落商家の猪瀬家は病弱な母とDKの二人暮らし。
そこに元使用人だという男が訪ねてきて、困窮する母子への援助を申し出る始まり。
元奉公人で金貸しの松岡×DK東(17)の話。
厳しい時代に奉公に出されどこでも折檻を受ける中、たった一度だけ人扱いされた恩義を糧にのし上がった壮絶人生 松岡の恩返しが熱い◎素朴な親切を宝物に出来るってどれだけ辛い人生だったのか(涙)
背景描写と二人の距離感が麻生さんの絵とマッチしていて◎
裏社会のグロさ有りなのに寒い冬から四季を紡ぐ話は美しさがあって、成長がしみじみ尊い恋愛譚を堪能できました!!
坊ちゃんとの出逢いが松岡の命を繋ぎ、その彼の無償の愛が坊ちゃんをコドモからオトナに育て松岡を包み込む男になるまで見届けられて感無量です。弓削君も再起出来るといいな〜