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BLコミック
Season
1巻完結

Season

600pt/660円(税込)

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作品内容

ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で……?
生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──

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作品ラインナップ  全1巻完結

  • Season

    600pt/660円(税込)

    ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
    昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
    最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
    そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
    しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で……?
    生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──

レビュー

Seasonのレビュー

平均評価:4.6 172件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 涙っ!
    samarukandさん 投稿日:2023/12/10
    【このレビューはネタバレを含みます】 坊ちゃん…最初は幼い心で我が儘なのかな??って思ったけど、すごく真っ直ぐで純粋な心の持ち主なだけで、優しさと強さに全部持っていかれました!!最初は謎の足長おじさんの松岡が気になって居たのに… 心に刺さるストーリーは説明しがたい!ぜひ読んで欲しい。 続きを読む▼

高評価レビュー

  • (5.0) 名作に出会えました。
    vamさん 投稿日:2021/8/15
    【このレビューはネタバレを含みます】 作者様買いです。これは、胸に刺さる素晴らしい作品。心を鷲掴みにして、捕らえて離されない余韻がすごいです。 少し古い時代背景で、呉服屋の跡取りだった東と、元使用人だった松岡の切なくも美しい恋物語です。巡る季節に、二人の想いをのせて幸せにたどり着くまでの過程が、とても丁寧に描かれています。作者様が「かかる手間を惜しまない恋」と言われたように、愛する者の為なら何でもしようという深い想いを抱える男の一途な愛です。それは、自分の手を汚してまでも守り通したい、固く心に誓った松岡なら、東の為なら最悪の事までもしてしまいそうな盲目の愛とも言えそうなほど。松岡にそこまでの感情を抱かせた東との思い出は、小さな東の純粋な優しさが、辛い使用人の扱いにどれほど救われた事だったのでしょう。それだけが松岡にとっての生きる支えだったからこそ、愛して止まない想いは心にじんわり響きます。 東にとっても、困窮して病弱な母親と二人の心細さの中、松岡の支えは少年だった東が恋をするには、すごく自然な事だと思います。 松岡に裏の顔があったとしても、東にとっては目の前の優しさが全てであるだろうし、「松岡の価値を決めるのは僕」と言いきった東がとてもカッコ良かったです。 季節が巡るように、二人の時間も離れては寄り添いながら流れて、初めて想いが重なった時、何があっても離れる事はないだろうなと、涙が溢れて来ました。二人で見る移り行く景色は、きっと美しいに違いありませんね。 読み終えた後の、幸福感はたまりません。 麻生先生の作品はまだ3作目ですが、こんなに心を揺さぶられる作品がまだまだありそうで、楽しみです。素敵な作品をありがとうございました。 続きを読む▼
  • (5.0) 幸せな今が過去を許し、希望の未来を作る
    ピカニキさん 投稿日:2022/3/19
    【このレビューはネタバレを含みます】 戦前の地方、家業が傾き父を失った17歳の猪瀬東の元に、昔世話になったという青年が現れ、援助を申し出ます。最初はその青年松岡末治を疑っていた東でしたが、次第にその大人な気遣いと男らしさに惹かれてゆきます。けれどもある夜、松岡と病身の母親とが結婚や結納について話しているのを漏れ聞きショックを受けた東は、二度と顔も見たくないと言い放ち、松岡は立ち去るのでした。やがて母の再婚の真相を知った東は、汽車の時間に駅で待ち続け、ついに現れた松岡に謝罪とともに想いを告げます。東の想いを受け止めてくれた松岡でしたが、今度は松岡の金貸しとしての顔が見えてくるのでした。幼い身で奉公していた時にたった一度優しくしてくれた東への恩返しをしようと、苦しいこと辛いことを乗り越え、時には非道なこともしてきた松岡の一途さと時代背景とが相まって切なさが募ります。汽車は遅く、手紙を書く為の教育も行き届かなかったこの時代、恋の成就にはとても時間がかかりました。その分じっくりと深められ、自分も相手も成長していったのかもしれません。ゆったりと流れる四季に沿って、二人が恋と人生とを我がものにしてゆく過程をじっくりと味わって下さい。 続きを読む▼
  • (5.0) 愛を育む
    moonさん 投稿日:2022/6/2
    【このレビューはネタバレを含みます】 絵があまり好みではなかったんですが、物語は深く、切なく優しい物語でした。松岡は東に出会わなければ、黒を纏っていただろうけど、東がいたからこそ、優しい感情、少しの出来事でも感謝をし幸せを感じれる人になれたのかと。周りからしたら小さい頃のちょっとした出来事かもしれないことだけど、松岡にとっては、東という坊ちゃんの存在は初めての救いで、生きてくうちの免罪符ともなるかけがえなのない人で、田舎まで探して会いにきて恩返しをしていく姿はとても健気。だからこそ、東の勘違いからの突き放した場面は見てて辛かったです。東もいかにも子供らしさがあり坊ちゃんと言われるほどですが、そこがまた愛らしく、そして無償の愛を松岡に与えられる優しい子。松岡の東の前と普段でのギャップにはビックリしましたが個人的にはいいキャラだとそこで思いました。その怖い暗い部分の松岡を見てもなお、東は傍にいようと安心させようとする姿がかっこいい。二人がラブラブしてるシーンが見てるこっちはすごく暖かくなります。いい作品に出会えました。 続きを読む▼
  • (5.0) さすがの一言
    水玉さん 投稿日:2022/6/21
    【このレビューはネタバレを含みます】 麻生先生の作品がヨミホで楽しめるとは至極のひととき。 先生の作品は重厚で儚くて苦しくなりますね。 本作品も時代背景もありますが世知辛い人生に翻弄され泥水をかぶり這い上がって生きてきた松岡と、松岡のたった一つの透き通った光、人間であると思わせてくれる東のお話。 松岡の半生、仕事を想像すると東がどれだけ支えになりよすがになったのかと胸がざわつきます。残酷で容赦のない世界に身を置くことを選んだ自分は日陰者だけれども東の面影を傍らに感じていたいと行動する松岡が苦しい。 反して、東のどこまでも育ちの良い素直で曇りのない心と生き方。歪みがないわけではなく、歪みや凹みまでしなやかに寛容に松岡を求め癒してゆきます。 四季と絡めて物語は進んでゆきます。 四季のそれぞれの場面が情緒的に美しく艶やかに描かれているのも素晴らしく心に残ります。 純文学を読んだ時のような読後感。 出会えてうれしい作品でした。 続きを読む▼
  • (5.0) 四季の流れと共に移ろう2人の心
    パンさん 投稿日:2021/6/29
    読了後、思わず大きな感動のため息が漏れました。最高の1冊です。 娯楽性を重視した大衆向けの作品とは対照的に、この作品はまさに純文学的な要素をふんだんに含んだ芸術性重視の作品だと思いました。 物語設定が古い時代なので、時間の流れを感じられ るものが、着物だったり、建物だったり、乗り物だったり、街の風景だったり、古い電報方法だったり、当時の時代背景に沿った古いものばかりで。なので、時の流れも自然とゆっくりと進んでいる感覚になって。そしてその古い時代背景を、ゆっくり流れる「季節」という現象と融合させながら、巡る四季とともに徐々に変化する坊っちゃんと松岡の心の動きを表現しているのかなと感じました。麻生先生の繊細で優しい画のタッチや細かい表情、心理描写も、この作品の雰囲気にばっちりだと思いました。 大好きな作品です。 BL AWARD 2017 BEST DEEP部門にノミネートされてます。 もっとみる▼

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

季節を経ていく物語
広報:あずき(シーモアスタッフ)
金貸しの松岡と高校生の猪瀬。タイトルの通り季節を経ていく物語です。近代という時代、身分、環境、背景がそう簡単には2人の恋を成就させてくれません。春夏秋冬めぐりながらゆっくりゆっくりと進んでいく麻生ミツ晃先生が描く恋模様…萌えだけでなく美しさも感じられます。

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