どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

碧貴子/すらだまみ

【辛口主観的レビュー】【超絶ネタバレ】

ネタバレ
2023年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 憎いとか嫌いだとか告げて、ヒロインである令嬢に婚約破棄を突きつける王太子と、破棄される令嬢という昨今珍しくもない王道展開からスタート。
ある意味珍しいのはその後、最後だからとお茶に誘ってヒロインである令嬢が王太子に一服盛っちゃう上にあれやこれやして逃亡するんですよね。これがそのまま成功してくれてたらそれはそれで痛快だったろうなあって思うんですけど、そうは問屋が卸さない寸法です。
まあ、その後も拗れに拗れた2人の仲と、色々政治絡みの思惑が重なってくるわけですが、主観的意見で恐縮ですけど拗れた原因はほぼほぼ王太子のせいですよね???ヒロインが悪くないとは申せませんが、ヒロインの父親にやな事言われて自尊心傷つけられたから、絶対ヒロインなんか好きになるもんか!って意地張って拗らせて、なんやかんやしてヒロイン失うかもって思ったら耐えられなかった。過去を許せと言わんけど、結婚してとか、面の皮が厚くないと王族って務まらないんですねえって思いました。17年そこら嫌いだとか憎いだとか傷付けられてきたヒロインとその17年間自分の気持ちしか考えてこなかった王太子様を一緒にくくるとか無理ですわー。ってなりました。車の事故みたいなもんですけど、ヒロインが絶対悪くないとか言いませんよ?でもそれ良くて3割とかそこらでは?って思っちゃうんですよ。語られてる内容的には。ほぼほぼ王太子様の自業自得だよなあって思いましたし、実際信じられてないって言うのもきちんと自覚しておられてそこは好感が持てました。ヒロインが許しちゃってるのもあって、ヒロインが幸せならいいかーって流せるタイプならアリでしょうけど、ヒロインが可愛くて推しちゃう!推しが辛いとか無理ゲーってなったり、私みたいにめんどくさいとこ引っかかってこの王太子ねーわ。ってなったらちょっとキツイかもしれません。
私は見事にモニョっとしましたが、まあヒロインが良いなら良いかと無理やり流しました。少なくとも王太子が何から何まで私の中で嫌いに傾くタイプではなかったことが救いでしょうか。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!