愛を与える幸せと与えられる幸せ

「僕をダメにする38歳。」の続編。お付き合いしてからの2人のお話。
年の差があると、経済力の違いや経験値の違いから自然とすれ違ってしまう部分はあるもの。お互いにきちんと話し合い理解を深めれば何でもない問題でも、誰しも一度は悩まされることなのかもしれません。読んでいて感じたのは、翔太は見た目はショタだし恋愛の仕方もお付き合いの仕方も言動もまるでお子ちゃまだけど、中身は意外に男気ある性格なのかなということ。プロポーズしたり気持ちよくさせたいと思ったり、透を愛して守ってあげたいと男らしく考えていて、実はちょっと女々しい透とはいい組み合わせなんだなと感じました。二人のえちシーンも前作より色っぽく艶っぽくなっていて良かったです。
そして、番外編でママが幸せに。世話好きで面倒見が良く、いつも温かい言葉で包んでくれる優しいママが、ようやく自分自身も幸せになれて本当に良かったなと思いました。
このシリーズに出てくる人は、ゲイだからこその苦労をたくさんしてきてるようなベースがきちんと分かる人たちで、だからこそみんなとても温かい人ばかりです。優しい気持ちになれる作品です。