このレビューはネタバレを含みます▼
『浅春観測』の続編。前巻から一年後、雀松遥は16歳の高1に、八谷鷲人は14歳の中2になりました。高校生になって中学とは校舎が離れてしまい、遥は鷲人のことをあれこれ心配します。遥の胸までしか無かった鷲人は肩の高さまで成長し、スマホデビューも果たします。部活を始め、体育祭や文化祭など季節の移ろいとともに二人の姿が描かれるこの巻では、鷲人の友達や兄弟、遥の妹も登場します。皆、二人のことをあるがままの自然体で受け入れていて和みます。心も身体もぐんぐん成長してゆく鷲人の姿が頼もしく、まだまだ浅くて青い二人も少しずつ恋に近づいてゆきます。階段2段分身長が伸びたら伝えたいことがあると宣言した鷲人の身長は階段1段分伸びました。あと1段は現在連載中の『浅春観測〜桜舞う君と〜』で達するようです。