夜の兄弟【合本版】
」のレビュー

夜の兄弟【合本版】

山本青々

好ましく歪んでいる病み

ネタバレ
2023年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 判断能力が備わっていない幼少時にイケナイことを見せてしまう行為は罪でしょう。だが犯罪ではない。この隙間を突くような設定で社会的・倫理的な「駄目!」を回避しているので自粛警察のような不謹慎狩りに遭わずに済んでいると思います。

病みです。ガチ兄弟ものです。
弟くんがスーパー吸着力装備の誘い受けです。幼少時の兄との関係性で性的な感覚が捻じ曲がってしまったんですね。
おかげで先鋭な錐が心臓を突き抜ける痛みを楽しめました。

痛み好き・闇好きにも好みがありましてですね、色々ある闇BLの中でも今作はかなり好きです。
例えばamam:先生の「カッコウは〜」とか、アンノウン先生の「センパイ〜」とかの痛みの種類だと感じています。
本人は好きで(?)普通にやってるけど、傍から見ればとてもじゃないけど手が出せない救いようの無さと言いましょうか。
病んでいる方向をエロ方向にだけ伸ばしていて、あとは普通に見えるところも好きです。

ラストは軽めに閉じているので闇耐性が低い方でも読めるのではないかと思います。(あくまでも当社比💦)
今作は最初からバッドエンドに向かってないと感じたので、私的にはこのラストでキレイに収めたと思います。
修正は白抜き。複数人との描写があります。
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