義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です
桜井ゆきな/白谷ゆう
このレビューはネタバレを含みます▼
1巻買いました。
父親も王子もそこまで悪人じゃないですよね。
特に王子とかアホだっただけで。
父親も主人公がイジメられてるの知った時点ですぐ対処したし、最後は謝ったりしてたのに結婚式では主人公にガン無視され、なんの救済もなくて気の毒でした。
王子も義妹も、主人公が聖女だと気づいていながら陥れようとしたのではなく、本気で義妹こそ聖女だと信じていて、そのきっかけつくったのは妖精だし、加速させたのは主人公の無関心ですよね。
2人の誤解をスルーして、黙って堕ちていくのを見守ってるって・・本当に主人公は聖女?
自分のために妖精がイタズラや罰を下してくれるのだとしたら、罰を受けた奴を許してやったり、チャンスあげたり、正しい道に導いてやったりと、その後のフォローをするのが聖女的には腕の見せ所だったんじゃないかと思います。
主人公の実母にしても、私生児の娘に公爵令嬢の地位をくれた夫にもう少し歩み寄ることはできなかったんでしょうか。
義妹に盗まれるまで宝石沢山持ってたみたいだし、いい暮らしさせてもらっていたようですし。
冷淡な母娘だなと思います。
ラストで主人公が幸せになったのは良かったけど、全体的に必死でなにかをやり遂げた訳でもないのでご褒美が過剰に感じました。
それでも、悪役達が改心して程々の罰で済まされていたら、優しい世界なのねと納得できた気もしますが。
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