湯気のむこうに朝をみる
」のレビュー

湯気のむこうに朝をみる

三上志乃

スムーズすぎた感もあるけど。

ネタバレ
2023年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋に破れて、仕事も辞めて実家に10年ぶりに戻ってきた匠と匠の実家(銭湯)に下宿している大学生の早月のお話。
同じゲイ同士の同僚で、3年間付き合って同棲しようとしていた矢先、彼氏が上司の娘と結婚すると聞いて裏切られ傷心が癒えぬままでいた匠。
相手はゲイじゃなくバイだったのね。
3年も付き合って簡単に裏切るような奴だったんだし、別れて正解だとは思うけど、仕事まで辞めるとは。
わからないでも無いけどね。。。
匠が元彼の事を思いだし、涙しているところを目の当たりにした早月は思わず感情のままキスをしてしまい~。
早月は早月で、イケメンでモテて告白されるがまま付き合うけど、自身が「好き」と言う感情がどうしてもわかずすぐにふられてしまうのを繰り返していた。
なのに~匠を見て感情が昂って!
初めて自身から気になる存在が出来て、戸惑っていたのに、親友達にそれは恋だと指摘され、一目惚れなんだと気がつき。。。
あからさまに匠にアピールらしき行動をとるのだけど、匠はノンケの若者相手に出来ないし、相手にしていなかったのだけど。
何か分かるよね~そう思う気持ち。
同じゲイだと思ってた心も許していた元彼でさえ簡単に裏切るんだもん。
ましてノンケで自分とは9歳も年下で、相手の気持ちに応えてまた裏切られると思うと怖くて踏み出せないでいたけど。
早月は、匠に対する気持ちは変わらないけど、せいきゅう過ぎた自分を反省。
そんな早月に少しずつ気を許して行く匠の気持ちの変化があり、めでたしめでたしなんだけど、理解あるお母さん素敵です!
子供の頃から何となく理解してくれていたんだね。
大和に会わせられなくてごめんとか匠言ってたけど、カムアウトしてた訳では無いみたいだったけどね。
スムーズに行きすぎてる感はあるけど、ほっこりしました。
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