この毒が廻る頃には
」のレビュー

この毒が廻る頃には

左藤さなゆき

あま〜い!おも〜い!愛しき2人の世界…

ネタバレ
2023年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品も紙版は持っているのですが、電子は持っていなかったので、特典めあてで、割引を機に購入しました。雑誌でも毎号追っていた作品です。

義兄弟もの&ブラコン同士で、弟浬が兄千歳をじりじりと篭絡していくストーリー。浬の執着とかスキンシップとかやばいんですよ!千歳の行く先々に現れたり、誰とどこにいるか把握していたり、ちゃっかり牽制しちゃったりもするもんだから、おぉぉ…(゚o゚;;ってなるんですけど…笑。でもよくよく考えると、そんな浬にしたのは千歳だと思う…笑。愛情不足で自分に自信がなかった浬を存分に愛して甘やかして溺愛して…。あんな優しくて美しくて王子様みたいな兄が突然できたら惚れてまうやろー!!笑 そりゃお嫁さんにと切望しますよ!手を繋いだり、おでこにチュッとしたり、あまーい雰囲気に、(OvO)ってなりましたが、あまりに2人の顔面偏差値が高いので見惚れちゃうんです!なんか最初は浬の言動におっかなびっくりしていたのに、途中から「浬いけいけー!」ってなりました、私が笑。

エチの本番は終盤にあります。少し少ない気もしますが、特に描き下ろしが素晴らしく良いです!最後のページのシーンが美しすぎて1人で大興奮しまして、開いては5分ほど見つめ→閉じ→もう一回見たいという衝動にかられ→開く のループ。エロ度は抑えめなのに、浬の手がエロく、千歳の身体もエロい。幸せそうな2人に乾杯…って感じです笑。

「ロマンチック・ラメント」や「プリフェクトの箱庭」に比べると、この作品はいささかインパクト控えめに感じるかもしれません。2人を邪魔するような人も現れませんし、あっさりな印象も無きにしも非ず。でも、浬は彼女もいたことがないし、そもそも千歳以外には全く興味がない。ということは…チェリーですよね?あんなハイスペックイケメンで小さい頃からたった1人を想う一途さ!最高じゃないですか!こういう純粋さが何だかんだで1番好き。

ドロドロまではいかず、でも良い意味でしっかり重く、その純粋さが輝く作品!ひたすら2人の世界を堪能し、酔いしれることができて幸せでした。
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