玉響
」のレビュー

玉響

ゆき林檎

一冊でこんなにてんこもりな感情。

ネタバレ
2023年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 至極の名作との噂は聞いておりましたがまさにその通りでした。ハッピーエンドなのになぜこんなに切なさの余韻が残るのか。一途な愛を貫いた2人はとっても幸せだったはず。途中のすれ違いや別離は本当に読んでいて辛かった。お互い身を固める予定だった女性からしたら悲劇だろうけど、この2人の互いを想う激重な愛情の前ではどうすることもできない。最後の原稿に書かれた「またいつか」が何度でも巡り合う2人を、そのたびに恋に落ちるだろう2人を想像させてくれます。友人の松本がすこぶる良い男だったので彼の幸せも願ってしまいます。番外編は絶対にあわせて読むべき。どんどん深みにハマる2人が見れます。
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