このレビューはネタバレを含みます▼
中学生なのに子供である事を許されない四女『すず』許されなかった長女『幸』。
親の不在、親の死は子供を一足飛びに大人にする。
半分だけの血の繋がり、複雑な関係、それでも姉達は、末の妹に手を差し伸べた。
子供が子供の様に笑える場所を与えたい、と・・・。
これをアッパー系の作品にしている事が力量だと思う。
副題も、アネハヅルのエピソードも良い、「アライさん」の様な仕掛も好きだ。
作品中の3年足らずを12年かけて描いた秀作、
同じ世界線の作品として「ラヴァーズ・キス」「詩歌川百景」が時系列の前後にあります。
「ラヴァーズ・キス」を敢えて、読む必要は無いと思いますが、読んでいた方が楽しめるのも事実。