スモークブルーの雨のち晴れ
」のレビュー

スモークブルーの雨のち晴れ

波真田かもめ

自然体の二人が響く

ネタバレ
2023年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さん買いです。1巻で終わらないと知り、読まず、2巻発売でも続刊(3巻)を待とうと思いましたが、待てませんでした。2巻まで一気読みです。
38になる男二人、自分のペース、自分のスタイルで生きています。生きていくのには生活費も各種税金も、保険料に年金‥と色々出費があり、それらを理解した上で、らしく自然体で生きる二人がいいです。
誰もが会社・社会という歯車で息が詰まり、疲れはて、何も考えられなくなる一瞬はあります。でも二人は自然体でそれらを見せてくれ、共感できました。空想である漫画だとそんな姿は珍しいですね。
久慈くんはずっと吾妻くんに想いを寄せていたんですね。再会してからも、そんな様子がかいまみえます。吾妻くんも同じ気持ちなのでしょうが、いまいち素直になれず、いつも自分の気持ちをごまかしています。今後同棲期間に入りますので、そうなったら、少し素直になる吾妻くんがみられるでしょうか。
腑に落ちない点が1つ。
久慈兄。海外赴任とはいえ、病んだ親を診ることもなく、幼少期の蟠りを抱えたままの、帰宅を望まない陰ある家に、日本再赴任となったら住むつもりなのでしょう。しかもこれまて家を支え守ってきた弟を差し置き、追い出してまで。都合よすぎですね。横柄な態度にも‥。こういう血縁が増えていると何かで読んだことがあり、あてはまる久慈兄に色々憤りを感じます。
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