行き倒れの黒狼拾いました
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行き倒れの黒狼拾いました

小中大豆/麻々原絵里依

お江戸+獣人+お仕事

ネタバレ
2023年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小間物屋を営んでいた生家を大店に押し上げた商いの才覚を持ち、夢のような美貌の夢路(32才)が拾ったのはボロをまとった一文無しの狼の獣人クロ(24才)。
お江戸ファンタジーで獣人もいる世界。クロはクリム帝国に滅ぼされたオロス国の出身で夢路のいるひのもとはクリム帝国に不平等な交易をさせられる代わりに攻め込まない約束をを取り付けた国、という上手いことなじみの歴史を取り入れた設定でした。
粋でいなせでモテるけれどいつも結局捨てられる、そんな夢路を大型美形ワンコ(狼だけど)のクロが支えるお話で、ラブだけでなくお仕事の部分もしっかり書かれていまして読み応えがあります。あまりシリアスではないけれど軽くもない、絶妙に力の抜けた(これは夢路のキャラのおかげかも)面白いお話だと思います。楽しく読めました。夢路とクロがとてもよかったです。麻々原先生の挿絵もすごくよかったです。
2022年7月 総366ページ 挿絵あり
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