絶望に啼け
」のレビュー

絶望に啼け

紫能了

めんどくさい人たち(笑)

ネタバレ
2023年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 迫力ある絵で描かれているし、作り手の気迫のようなモノを感じたので、作品としては評価しました。…が、煮えきらないまま行動するからややこしくなるじゃん!というのが本音。まず、その会社は新歓の時点でやめるべき会社だと思う。反社との繋がりをどの時点で知ったかにもよるけど、無防備すぎる。そしてレイ●されたなら、とっとと警察へ行きましょう。和カン寄りで躊躇うというシチュでも無く、ガッツリひどいやられ方なので、ほんのり程度の恋情で見逃すレベルじゃない。記憶を無くすくらい酔っていてあそこまで出来るのかな?とも思うけど。片想いの相手に対する鬱屈をぶつけたにしても酷い。好きな人にあんなやり方するのか?と呆れた。両思いになったとしても暴力彼氏になりそう。魅力的に思う人物なだけに、酒の所為だとしても少々違和感。そして、復讐目的で他人まで巻き込んでいるのに、いざターゲットが苦境に立たされると救おうとするのも、葛藤あっての事だとしても、優柔不断過ぎるよね。関係者からしたら迷惑でしかない。
それにしても、自分を選んでくれない人の為に情報を漏洩するのもどうかと思うし、黒幕に焚き付けられとはいえ、仲良くしていた人間に情報漏洩をさせようとする人物もなかなかに信用できない。復讐を何年も夢見てチャンスを待っていたと言うのもちょっと怖い。
反社系の面々とそれにつながっている社長は言わずもがなだし。
復讐以前にそんな会社にいちゃダメだよ!と思いました。
…以上のように、ツッコミどころはいろいろあるし、ホント、コイツらめんどくせぇ!人も会社も問題ありすぎ!不正上司のとばっちりを受ける部下たちが可哀想…と思いましたが、それでも読ませる力のある作品で、二人を応援したくなる作品でした。兎に角、頭良い二人だっていうならホワイトな会社に行って欲しい(汗)。
いいねしたユーザ16人
レビューをシェアしよう!