【全1-6セット】じゃじゃ馬ならし ~傲慢辺境伯の溺れる激情~【イラスト付】
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【全1-6セット】じゃじゃ馬ならし ~傲慢辺境伯の溺れる激情~【イラスト付】

ひなのさくらこ/笹原亜美

面白かった!

ネタバレ
2023年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何と言ってもヒーローの溺愛ぶりに心打たれました!傲慢なヒーローは、自分は絶対惚れない、夢中になったら不利、最初が肝心、多少冷たくして時々優しくしてやり、相手を翻弄してやろう、くらいに思っていたのに、ひと目で恋に落ちた上に無自覚で、もうニヤニヤでした。ヒロインは父亡き後、兄に変わり領地を切り盛りしてきた自負があり、また生来の性格もあって男勝りの癇癪持ち。そんな二人が上手くいくのかとワクワクドキドキしましたが、ヒロインが死にかけた事故により、ヒーローは自分の気持ちを自覚し、ヒロインを全ての最優先とするようになります。そしてここからの溺愛が凄まじかった。ただ甘やかすだけでなく、ヒロインを取り巻く環境や、今までの出来事を把握し、ヒロインのことを本当に考えて行動しているのが伝わってきました。いつもは傲慢で強いヒーローがヒロインの前では甘く優しく恋い焦がれる姿に胸ドキュンでした。そして2度目のヒロインの危機の場面では、ヒロインへの激情が溢れ出し、これでもかというくらいの思いが伝わってきて胸がいっぱいになりました。ヒーローをすっかり変えてしまったヒロインですが、それに影響されヒロインも変わります。相手は自分の鏡とはよく言ったものですね。さらに騒動に巻き込まれたヒロインを守るために今後自分はどうあるべきかまで考えるヒーロー。最後まで心からの愛を感じました。
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