君が俺を好きになる世界
」のレビュー

君が俺を好きになる世界

高城リョウ

ハッピーエンドです

ネタバレ
2023年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ それぞれがトラウマ、コンプレックスを抱え、悩み苦しんで…出会いは偶然ではなくやはりクリスマスの神様の贈り物だったのではないでしょうか
クリスマスから新年までのたった1週間程の時間しか経っていないとは思えない程、ぎゅっと内容の詰まったお話しでした
結月の仕事柄、理人よりも優秀な人は見慣れている事だろうし、理人の家、本人が理人の事を優秀で、怜央は落ちこぼれだと決めつける意味がわかりません
結月にしてみれば、特別理人が優秀とは思わないでしょし、所詮狭い世界、家の中だけでの「優秀なお兄さん」
このあとは怜央は外科医になり、その「優秀な」地位も木っ端微塵になることでしょう(笑)
そうなった時の理人のプライドポキポキになった姿はさぞ見ものでしょうね
傷跡を残すことで永遠に自分に捉えておきたいと思った結月が、長年マウントを取り続けた弟と幸せになる姿。結月は復讐とは思わずにいる事ですらも理人にとっては屈辱でしょう。視野にすら入れていないわけですから
私個人としては、異世界から来た本人が、違う世界軸で主人公と幸せになるファンタジーよりも、現実世界に存在する人でよかったと思います
作者様の安定の画力、本当にきれいで色気あふれていて、内容とともに目も幸せでした
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