すっきりまとまった暗黒微笑感ある短編集

184ページ。
ダークな厨二力高い短篇7作入り。イイネ！
・『本能』子供が苦手な教師と利発で生意気な生徒。教師のクズっぷりがすごい。
・『彼は知らない』DK。ただ君が好きなだけ、一方通行の身勝手ラブ。
・『堕ちる穴』DK。主体性のない寂しがりを捕まえるなんて容易いこと。
・『Bad Cure』コンビニ店員と毒母持ちのヤンキー。ひどい始まりではあるけれど、エンドマークの後に幸せは訪れるかもしれない。オマケに前日譚あり。
・『狂依存』タイトル通りの、社長と社員の異様な関係。オマケに前日譚あり。
・『ネスト』オタ友同士。俺以外に友達なんて居ないと思ってたのに！という主人公の足掻きからコミカルにスタート。これが一番好き。
・『ドランク×ドランク』記憶が飛ぶほど飲みすぎた二人の朝チュンから始まる、ケンカするほど仲が良いって話。これだけ厨二感がありません。
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いずれも短篇らしい短篇で、スパッとまとまっていて良かったです。少々きれいにまとまりすぎているきらいがあり、個人的に掴まれる好きな部分が足りずに星4つ止まり。